PLOS ONE 歯科診療医 山崎佐知子 2014.1.31
歯科診療医 山崎先生の研究成果が米国プロスワンに論文掲載されました.本研究内容について各種報道機関に掲載されました.
IBT researchers shed light on hormone’s role in prostate cancer
2011.6.28
http://news.tamhsc.edu/2011/06/27/ibt-researchers-shed-light-on-hormone’s-role-in-prostate-cancer/
岡本教授と共同研究関係にあり,医局所属の小林雅史先生が留学されていたTexas A&M Health Science Center Wallace Mckeehan先生の研究内容のニュースです.
「前立腺癌は男性において2番目に致死率の高い致命的な癌です。
一般的には、アンドロゲンが腫瘍細胞の成長と促進することが知られていますので、
医師達は70年間以上、アンドロゲンを取り除く治療をし、一時的には一定の効果を示します。
しかしながら、アンドロゲン除去治療に抵抗力を示す悪性腫瘍細胞についてはどう説明すればよいのか?
McKeehan教授はTheProstateの中で以下のように解明しています。
アンドロゲンレセプターを欠損する細胞が前立腺の癌化に寄与する可能性を指摘され、
アンドロゲンレセプターとアンドロゲンの組み合わせは,複製や分化を抑制
する結果として機能的な前立腺細胞への分化を誘導することからも、アン
ドロゲンに反応を示さない細胞が悪性化のメジャーポイントとなる可能性を示唆し
ています.
さらに,本研究でFGFR1がアンドロゲンの効果を制限して,アンドロゲンレセプターを
発現しているアンドロゲン依存腫瘍においてその増殖を抑制することを明らかに
しました.
FGFR1は一般的に通常の前駆あるいは幹細胞で発現し,その増殖を促進しますが,アンド
ロゲンレセプターを発現している前駆上皮細胞ではその分化を抑制します.
これらの結果から,FGFR1はアンドロゲン反応性悪性腫瘍の標的薬
剤のターゲットとなる可能性をがあると示唆されました。
以上の研究にはMcKeehan教授をはじめとする
the Center for Cancer and Stem Cell Biology at the TAMHSC-Institute of Biosciences and Technology研究所の研究者と
広島大学の小林雅史、岡本哲治が寄与しています。」
本研究については,岡本教授,小林先生が共同研究を行いました.